実践七つの習慣⑧第七の習慣「刃を研ぐ」その2

「刃を研ぐ」ということは、自分自身という最も大切な資源を維持することであり、四つの側面「肉体的側面」「精神的側面」「知的側面」「社会・情緒的側面」のそれぞれを再新再生させることです。四つの側面を、定期的に、一貫して、賢明に、バランスよく、磨き、向上させることが重要であるとされています。

前回は「肉体的側面」についてお話ししましたので、今回はそれ以外について説明したいと思います。

②精神的側面

精神的側面とは、自分の核であり、中心であり、価値観に対して決意することです。これは極めて個人的な領域であり、かつ、人生において最も大切なものであると、博士は力説しています。この側面を研ぐことによって、自分を鼓舞し高める源を見出し、なおかつ、全人類の持つ普遍的な真理に深く結びつくようになります。
精神的側面を伸ばすにはさまざまな方法があり、人それぞれ自分に合った方法をより入れるとよいとされています。
音楽を聴く、絵を観る、古典文学を読む、自然に触れる、瞑想する・・・最近では、キャンプ、サウナなどもよい例と言えるでしょう。スマホが発明されて、今ではスマホを片時も手放せない人が増えています。かくいう私もその一人かもしれません。1週間のうち特定の日や時間はスマホの電源を切って、自分と向き合う時間を作りたいものです。第二の習慣で紹介した「自分の価値観」を見つめ直し、明日からの行動に生かしてゆきましょう。

実践「7つの習慣」②第二の習慣「目的を持って始める」人生の最後の姿を考えてみましょう | % (qms-sr.com)

③知的側面

日本人は社会人になると勉強しないと言われて久しいですが、最近ではやたらとリスキリングという言葉を耳にします。それはそれで結構なことですが、その目的は何でしょうか。働き手が減少する中で年金だけに頼らず自分で稼いでもらいたい、今の会社に安住せずチャレンジしてもらいたい、成長産業の人が不足するから成熟産業から移動してもらいたい、生産性の低い会社は市場から退場してもらいたい・・・なんか政府や国の思惑が透けて見えそうです。
ここで言う「勉強」とは、継続的に自分の思考能力を磨き、それを高める活動とされています。博士は、真の教育とは「人生のプログラムそのものを、より大きな疑問、目的、パラダイムに照らし合わせる能力である」と言っています。そのような教育を身につけずに単なる「訓練」だけを受けていると、視野は非常に狭くなり、その結果、訓練の根拠となっている仮定や前提を見つめることは決してない、ということです。
現代では多くの人がテレビやスマホを長時間見ているのではないでしょうか。そして、何気なく見ているテレビやスマホから流れてくる価値観に影響を受けています。その影響力は、非常に巧妙に、無意識のうちに私たちに働きかけてきます。「タダほど高いものはない」ということわざがありますが、テレビやスマホの番組はどうしてタダで見ることができるのでしょうか。その背景には、お金儲けを企んでいる人たちが潜んでいて、何とかお金を使わせようと躍起になっています。彼らにとって、一般大衆は無知で疑うことを知らず、流行に乗ってどんどんお金を使ってくれる存在である続けることが有難いわけです。
そのようなお仕着せの価値観に惑わされないためには、勉強して自分の思考能力を高める必要があります。そのための手段としては読書が最適です。定期的に優れた本を読むこと以上に、自分自身の精神を高め、養う方法はないと思います。紙の本が売れなくなり本屋さんがどんどん潰れている現状を見ると、暗澹たる気持ちになりますね。最近はデジタル本も出ていますので紙である必要はありませんが「読んで、自分の中に残し、実践するための最適の手段を選ぶといいと思います。

コヴィー博士は「刃を研ぐ」最初の三つの側面、すなわち肉体、精神、知性のことを「毎日の私的成功」と呼んでいます。そして、私たちの人生において、毎日1時間をこの私的成功の時間として過ごすことを推奨しています。

今回は以上にします。ぜひ皆さんも日常の生活に取り入れ、実践させることをおススメします。


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