今回紹介する本は、田坂広志さんの「運気を磨く」です。
田坂広志さんはビジネス界では有名な方なのでご存じの方も多いと思いますが、あまり知らない方はYouTubeで検索すると、講演会の模様を見ることができます。田坂氏の壮絶な人生経験に基づく考え方は、混迷の時代を生き抜いてゆくためのさまざまなヒントを与えてくれます。
自己紹介欄を見ると、1951年生まれ、東京大学院卒・工学博士、多摩大学大学院教授。シンクタンク、ソフィアバンク代表、2008年ダボス会議メンバー、2011年内閣官房参与就任、2013年「21世紀の変革リーダー」への成長を目指す場「田坂塾」開塾、だそうです。
いわゆる組織のリーダー、エリートの皆さんは講演会などで直接話を聞く機会があるそうですが、私たち一般人でもYouTubeを見たり、本を読むことで田坂氏の教えに触れることができます。
私が参考となった部分を少し紹介しておきますが、まだ読んだことのない人は、ぜひ手に取ってみて下さい。
工学博士が説くスピリチュアルな世界、田坂ワールドは、「すべては導かれている」「死は存在しない」などなど読めば読むほど、深みに入ってゆくこと間違いなしです。
●運気とは何か
第一に、「直感」が閃くことということ
第二に、「予感」が当たること
第三に、「好機」を掴むということ
第四に、「シンクロニシティ」(不思議な偶然の一致)が起こるということ
第五に、「コンステレーション」を感じるということ
●人生の「解釈」を変える その目的は「自分の人生を愛する」
第一の解釈 自分の人生には多くの「成功体験」があることに気がつく
第二の解釈 自分が「運の強い人間」であることに気がつく
第三の解釈 過去の「失敗体験」が実は「成功体験」であったことに気付く
第四の解釈 自分に与えられた「幸福な人生」に感謝する
第五の解釈 自分に与えられた「究極の成功体験」に気がつく
●「究極のポジティブな人生観」を体得していく技法
第一の覚悟 自分の人生は、大いなる何かに導かれている、と信じる
第二の覚悟 人生で起こること、すべて、深い意味がある、と考える
第三の覚悟 人生における問題、すべて、自分に原因がある、と引き受ける
第四の覚悟 大いなる何かが、自分を育てようとしている、と受け止める
第五の覚悟 逆境を超える叡智は、すべて与えられる、と思い定める
●「良い運気」を引き寄せることを超え、「人生を拓く」ために我々が為すべきことは、ただ「心を磨く」こと、「心を磨き続ける」こと。
●「良い運気」を引き寄せるただ一つの条件（古今東西共通する一つの法則）我々の「心の状態」が、その心と共鳴するものを「引き寄せる」 Law of Attraction
●「良い運気」を引き寄せる「心の五つの世界」
・第一 個人的な意識の世界表面意識の世界が「ネガティブな想念」で満たされていると、本来持っている力を発揮できない。不安や恐怖、不満や怒り、嫌悪や憎悪などの感情を心に抱いていると、仕事のミスを犯す。
・第二 集合的な意識の世界、表面意識の世界が「ネガティブな想念」で満たされていると、その想念が自然に「ネガティブな言葉」となって口をついて出るため、周りの人を遠ざけてしまう。類は友と呼ぶ。人間同士のコミュニケーションの八割は「ノンバーバル」（非言語的）だから、言葉以外のメッセージでその想念を相手や周りに伝えてしまう。
・第三 個人的な無意識の世界「無意識」の世界の状態は、我々の「意識」の世界からは明確に自覚できない・「無意識」の世界の力は強く、しばしば、それが「意識」の世界に大きな影響を与えてしまう。「無意識」の世界に働きかけて、それを意識的に変えることはできない。自分でも気がついていない無意識の世界が自分の行動を支配してしまい、人生の選択を誤らせてしまうことがある。
・第四 集合的な無意識の世界、人々の心は、深い無意識の世界で、互いに繋がっている。以心伝心、シンクロニシティ、類似した犯罪の同時多発、超越瞑想による浄化（マシハリ効果）
・第五 超時空的な無意識の世界、「デジャヴ」(既視感)、予知夢、正夢、未来の記憶
コメント