QMSは、次の7つの原則に基づいています。
言っていることは至極当然のことばかりですが、「実践」してゆくことが重要です。
- 顧客重視
- リーダーシップ
- 人々の積極的参加
- プロセスアプローチ
- 改善
- 客観的事実に基づく意思決定
- 関係性管理
ISO9000(JIS Q 9000)では、次のように解説されています。
①顧客重視
品質マネジメントの主眼は、顧客の要求事項を満たすこと及び顧客の期待を超える努力をすることにあります。組織が持続的に成功してゆくためには、顧客や利害関係者のニーズや期待を把握し、それに応えてゆく必要があります。顧客第一を掲げる組織は多いですが、建前ではなくホンネの部分で実践できるかどうかが重要です。
②リーダーシップ
全ての階層のリーダーには組織の人々が目標達成に向けて積極的に参画している状況を作り出す義務があります。
トップマネジメント(経営者)だけでなく、全ての階層のリーダーが対象である点が肝ですね。
③人々の積極的参加
組織を効果的かつ効率的にマネジメントするためには、組織の全ての階層の全ての人々を尊重し、それらの人々の参画を促すことが重要です。マネジメントシステムは一部の人だけで運用しても効果が上がりません、全ての人々が腹落ちして参画すると大きな効果が発揮されます。
④プロセスアプローチ
組織の活動を、首尾一貫したシステムとして機能する相互に関連するプロセスであると理解し、マネジメントすることによって、矛盾のない予測可能な結果が、より効果的に効率的に達成できます。組織は放置すると部分最適に陥る可能性が大きいので、組織全体を俯瞰して全体最適な状態になるよう、マネジメントする必要があります。
⑤改善
成功する組織は、改善に対して継続して焦点を当てています。改善は、組織が、現レベルのパフォーマンスを維持し、内外の環境の変化に対応し、新たな機会を創造するために必須であるとされています。
⑥客観的事実に基づく意思決定
データ及び情報の分析及び評価に基づく意思決定によって、望む結果が得られる可能性が高まります。経営者の長年の経験に基づく勘も重要ですが、それだけでは激変する環境には対応できなくなります、また、個人的な好みや思惑で意思決定していては、人々の積極的な参画も期待できなくなります。
⑦関係性管理
持続的成功のためには、組織は例えば提供者のような利害関係者との関係をマネジメントする必要があります。自社だけが儲かればいいという発想では、取引先からの支持は得られません。運命共同体として、同時に繫栄してゆくという意識が重要です。
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