実践「7つの習慣」_五月病やうつ病予防に効果的なテクニックを伝授します

進学や就職、転勤などで環境が大きく変わり、その変化にうまく対応できずに、五月病やうつ病になってしまう方がいらっしゃるかもしれません。人それぞれ置かれた環境がありますので軽率なことは言えませんが、厳しい環境に置かれたときにも負けない抵抗力をつけるためには、しっかりとした考え方を持っておくべきだと思います。

世の中にはたくさんの誘惑が満ち溢れており、皆さんを陥れようと待ち構えています。詐欺事件のような犯罪ばかりではありません。テレビやSNSを通じていろいろな情報が飛び込んできますが、その多くは皆さんにいかに多くのお金を使わせるかという目的のために作られたものです。有名タレントが美味しそうに飲み食いしているCMはわかりやすいですが、一見広告には見えない記事でも何かを買わせようと巧妙に仕組まれたものかもしれません。

最近、「●●推し」という言葉を耳にします。自分の「推し」を見つけてたくさんのお金をつぎ込むことがブームのようです。「推し活」をすることで嫌なことも忘れて癒されると言われますが、この「癒し」という言葉もお金を使わせせるための手段かもしれません。TVや新聞などのマスコミも広告主であるスポンサー第一ですし、国民がお金をどんどん使ってくれた方が日本経済に貢献しますので、そのような動きを否定したり疑問視したりする声はほとんどありません。ただ、世の中の流行りだからと、何も考えずに飛びついていると、お金ばかり使わされて結局は何も残らない寂しい人生が待っているかもしれません。もっと「自分を推す」ことを考えてみてはいかがでしょうか。

このブログの目的の一つは、読者の皆さんに「クオリティの高い人生」を歩んでいただきたい、そのための参考となる情報をお伝えすることにあります。しっかりとした考え方を身につけることで、周囲の環境に惑わされない主体的な生き方ができるのではないかと思います。

参考図書の第1回目でも紹介した「7つの習慣」という本は、そのような考え方を身につけるためにとてもためになる本です。私は40代後半でこの本と出会い、その後の人生に大きな影響を受けましたが、もっと若いうちに出会っていれば、もっと違った人生になったかもしれない、とさえ思える本です。
世界的なベストセラーですので多くの方がご存じでしょうが、では一体どのくらいの人がそこで得た知識を「実践」できているでしょうか。知っているだけで実行しないのは、知らないのと同じですね。
参考図書で紹介しただけでは、なかなかすぐには手に取っていただけないと思いますので、ここからは何回かに分けて、「7つの習慣」を日々の生活に取り入れ「実践」するためのノウハウをお伝えしたいと思います。

「7つの習慣」とは、次の7つを指します。
❶主体性を発揮する
❷目的をもって始める
❸重要事項を優先する
❹Win-Winを考える
❺理解して理解される
❻相乗効果を発揮する
❼刃を研ぐ

❶主体性を発揮する
日常生活の中で、身の回りにはさまざまな出来事が発生しますが、それらのことにいちいち振り回されない、ということです。天気が良ければ気分がいいのに雨が降ったら気分が悪い、人に親切にされたら気持ちがいいがそうでないと不機嫌になり落ち込む、そういう態度を「反応的」と言います。反応的な人は、その時々の感情、状況、条件付け、環境などに左右されてしまいます。
そうではなくて、天気がよかろうが悪かろうが関係ない、他人がどのような態度をとろうが関係ない、という態度を「主体的」と言いますが、「クオリティの高い人生」を送るためには、主体性を持ち、自分の人生に責任を取ることが大切です。自分の気持ちを決めるのは自分であって他人ではありません。「晴れてよし曇りてもよし富士の山」という言葉がありますが、何が起こっても泰然とした態度を取りたいものです。
「主体的」になるために、「自分の価値観に基づき行動する」必要がありますが、急にそんなことを言われても、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのような方でも、直ぐにできることがあります。それは、反応的な言葉ではなく、主体的な言葉を使うということです。
自分は生まれつき才能がない、あの人はいつも態度が悪い、そんなことできるわけがない…というのが「反応的」な言葉ですが、まずは取り組んでみよう、自分は自分の感情をコントロールできる、私はそうすることに決めた…というのが「主体的」な言葉です。
なぜ、言葉遣いが重要なのでしょうか。著者であるコヴィー博士は「それが心理学でいう「自己達成予言」になる」と解説しています。反応的な言葉を口癖にしている人は、被害者意識に陥り、自分の状況をすべて外的な要因のせいにするのである、と言っています。臨終の間際に、自分の人生がよくなかったのは、社会や会社のせいだと思う人生は寂しいと思います。
「クオリティの高い人生」を送るためには、今日から「反応的」な言葉は一切口にしないようにしましょう。
私が決める、私が選択する、私は~がいいと思う…「主体的」な言葉で話しましょう。
「愛は動詞である」主体的な人にとって、愛は動詞である。具体的な行動である。

長くなりましたので、今回はこれくらいにします。次回は❷目的をもって始める、についてお話しします。



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