実践「7つの習慣」②第二の習慣「目的を持って始める」人生の最後の姿を考えてみましょう

第二の習慣は「目的を持って始める」です。

本の中では、自分の葬儀のことを想像してみなさい、という件(くだり)があります。
目を開けると誰かの葬儀が行われている、よく見ると遺影には自分の顔が映っている、その時、集まってくれたそれぞれの人たちから、あなたの人生について、なんと言ってほしいか、どういう貢献や業績を覚えておいてほしいのか、彼らの人生にどういう影響を及ぼしたかったのか…などを思い浮かべることで、ご自身の「基礎的な価値観」と「内なる方向付け」が明確化されるというものです。
自分の価値観を明確化しておけば、さまざまな出来事や試練に出会ったとき、その価値観に基づき反応を選択することができるようになります。その時折の感情や状況に反応する必要はなくなり、「主体的な」人になることができるといことです。

「人生の最後の姿を描き、それを念頭において今日という一日を始める」
そうすることで、自分にとって何が本当に大切かをベースに、今日の行動、明日の行動、来週の行動、来月の行動を計画することができます。自分の人生の目的を明確にすることにより、毎日の活動が人生を有意義なものにしてくれるでしょう。時間が余ったら勉強しよう、余裕ができたら●●をしよう、では一生達成することはできません。

「目的を持って始める」
日々の生活の忙しさに追われ、やっていることそのものに意味があるかどうかを考えていないと、後から振り返って、その活動自体が自分の最終的な目的とは何ら関係がなかったという事態になりかねません。
何も考えず一生懸命走っていたら、目的地は北海道だったのに、到着したら鹿児島だったでは困りますよね。
そうは言っても、突然、あなたの人生の目的はなんですか、あなたの価値観はどういうものですか、と問われてもスムーズに回答できる人は少ないと思います。
コヴィ博士は、「あなたのミッション・ステートメント(個人的な憲法または信条」を明確にすることを推奨しています。何を大切にして生きているか、ということですね。
本では、仕事中心、家庭中心、お金中心、所有物中心、夫妻中心、友達中心、宗教中心などが紹介されていますが、博士はそれらを全て否定しています。それらのものを中心に考えると、相手に左右されてしまいます。コロコロ変わる人や物を中心に置くのではなく、「原則」を中心とすることで、自分の安定性、方向性、知恵、力を発揮してゆくためのしっかりとした土台を得ることができるとされています。

私の手帳には過去に作成した「わたしのミッション・ステートメント」が残っています。いくつか紹介しますと、
・プロとして認められ、頼りにされる存在になる。
・組織人でありながら、組織に縛られない生き方。
・若い人たちを良い方向に導く、正しい生き方を教える。
・人に感謝される仕事をする。
・他の人がやっていない新しいことにチャレンジする。
・家族を大切にする、子供の成長を見守り援助する。

紹介しながら、このブログを書いている動機もここにあることを改めて感じています。
ぜひ、皆さんも時間を作ってご自身のミッション・ステートメントを文字にしてみてはいかがでしょうか。
静かな場所で、一人になれる時間を作って、TVやスマホのスイッチを切り、目をつぶって考えてみてください。
そうは言ってもいきなりスラスラと出てくる人は少ないと思います。私も何度もやり直して、現在のミッション・ステートメントにたどり着きました。
本にはいろいろなミッション・ステートメントが紹介されていますので、読んでおくと参考になります。

原則中心の人は、自分の直面している状況や時折の感情から一歩身を引いて、それぞれの選択肢を考えることができる。全体的にその状況をバランスよく見つめて、上司のニーズ、家族のニーズ、そのほかのニーズ、代替案などのすべてを考慮した上で、最も良い解決策を打ち出そうとする。

夕方、急に上司から残業を命じられたが今日はデートの約束がある、そんな時あなたはどうしますか。結果的にどちらにするかは問題ではありません、大切なのは最もよいと思う道を自分で主体的に選択する、ことにあります。

第二の習慣についても、まだまだ紹介しきれないことがたくさんあります。
ぜひ手に取って読んでいただくと幸いです。






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