今回紹介する本は、自己啓発本の世界では古典的名著とも言われる「人を動かす」です。
当然多くの方が一度は読んだかと思いますが、まだ読んでいない方や読んだけれど忘れてしまったという方に、エッセンスを少し紹介します。
本屋さんに行くと数多くの自己啓発本が売られていますが、その内容はこの本の二番煎じ、三番煎じのような気がします。昔の本ですから、内容的には現代にマッチしない部分もありますが、やはり原本を読むといいですね。
また、このような本は読んで満足するのではなく、「実践」することが大切です。いくらたくさんの本を読んでも、実践しなければ何の役にも立ちません。
読んで、少しでもいいからできるところから実行して、いい人生を歩んでください。
●人を動かす三原則
❶相手の批判や非難をしない。自分勝手な期待をしない。
❷相手の最も強い欲求である「重要人物たらんとする欲求」に訴えかける。お世辞ではなく、率直で誠実な評価を伝える。
❸相手の立場に身を置き、自ら動きたくなる気持ちを起こさせる。
カーネギー氏は、人に動いてもらう秘訣はたった三つだと言っています。中身についても、どうでしょう、その気になればすぐにでも実行できることばかりではないではないでしょうか。
●人に好かれる六原則
❶相手に誠実な関心を寄せる。自分のではなく、相手の興味・関心があることを話題にする。
❷いつでも笑顔を忘れない。
❸名前を覚える。
❹聞き手に回る。相手が喜んで答えるような質問をする。相手の話を最後まで聞き、途中でさえぎったりしない。
❺相手の関心を見抜いて、話題にする。
❻誠意を込めて心からほめる。相手に重要感を与える。
こちらについても、どれも意識すれば実行できることばかりですね。ただ、大切なのは「誠実さ」です。上っ面の行動は、相手にすぐに見透かされてしまいます。
最後は少し長くなりますが、人を説得する方法です。テクニックめいた方法もありますが、大切なことはやはり「誠実さ」です。
●人を説得する十二原則
❶議論に勝つ唯一の方法は議論を避けることである。議論に勝っても相手の気持ちは変わらない。まず、賛成できる点を取り上げる。何に腹を立てるかで、その人の大きさが決まってくる。
❷相手の意見に敬意をはらい、誤りを指摘しない。明らかな間違いを指摘するときは、教えないふりをして教える(気づかせる)。
❸自分の誤りは直ちにこころよく認める。
❹怒りをそのまま表わさず、穏やかに話す。
❺話の始めは相手にイエスと言わせるような問題を取り上げる。
❻良き聞き手として、相手にしゃべらせる。
❼相手の発案だと思わせて、こちらに協力させる。
❽相手の考えや行動には相当の理由がある。相手の身になって考える。
❾相手の考えや要望に対して同情をもつ。あなたがそう思うのはもっともです、もし私があなただたたら、やはり、そう思うでしょう。
❿相手を立派な紳士と見なして、そのつもりで取引を進める。人間は誰でも正直で義務を果たしたいと思っている。相手の美しい心情に呼びかける。
⓫ドラマチックな演出をしで相手の興味を引く。
⓬相手の対抗意識、負けじ魂を刺激する。
コメント