今回紹介する本は、永井守昌さんが書かれた「五つ星の人生を目指して」です。永井さんは経歴を見ると、経営コンサルタントをされていた方で、発行は2009年ですから少し古い本ではありますが、副題として、人生後半の長期戦略とある通り、人生100年時代を生きてゆくための知恵が紹介されています。
最近、定年延長や定年後の過ごし方に関する情報が増えているように感じます。これは私がその年代にいるので、そう感じているだけかもしれません、苦笑。ネットや週刊誌の情報は、その時になってどうするかが書かれていますが、定年を迎えてからでは遅すぎるということを著者は力説しています。
中高年、40代から50代の方が読んでおくと、今後の人生が大きく変わる可能性があると思います。
私が印象に残った部分をいくつか紹介しておきます。経営コンサルタントだけあって、実践的です。
まずは、基本的なスタンス、考え方です。
●人生後半には長期戦略が不可欠
「こういう人生にしたい」という明確な目的や目標を強く持っているのといないでは、人生はかなり違ったものになる。
●自分の価値観と生活信条を確立する。
自分の価値観をしっかり持っていれば自分の基準で情報を選ぶことができる。自分の基準があればお金や時間も自分の判断で使い方を選ぶことができる。流行に振り回されたり、他人の真似をしない人生、充実した人生を送るためには価値観や生活信条が欠かせない。
●人生後半は「清く正しく美しく」を目指す。
定年後、新しい仕事を探す際の考え方です。
●元気で長生きするためには定年後も人生の目的をもつことが大切である。しかもその目的には「自己実現」と「社会貢献」がセットになっていることが重要である。
●天職の条件
①自分が好きな仕事
②自分に適している仕事
③やっていて楽しい仕事
④世のため人のため役に立つ仕事
会社員ではなく、自分で仕事を始める方のための心構えです。
●真のプロの条件
①その職業に使命感と誇りを持っている。
②自分の得意分野を持ち、常に向上の努力を怠らず、その分野では追随を許さない。
③自己管理、自己責任を徹底している。
④「うちの客は常に正しい」を実践している。例え間違っていても、間違っていると決めつけるのではなく、客が自ら気づき正しい方向を選ぶようにするのがプロである。
⑤自分の利益や都合よりも客の利益や都合を優先する。
*5つの条件を満たし、日常活動でさりげなく実践している。
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