QMS経営研究所Ⓡの基本コンセプト

QMSとはクオリティ・マネジメント・システムの略で、ISO9000シリーズで示されている考え方です。

ISO9001が日本に導入されたのは今から30年ほど前になりますが、欧州に製品を輸出する企業に対して認証取得することが求められたのがきっかけです。その後、日本国内においても取引上の一種のパスポートとして利用されるようになり、認証取得がブームとなった時期もありました。公共事業の入札の条件として、ISO9001の認証取得が求められた時期もありました。今はその勢いはありませんが、現在でも日本国内で4万件以上の組織が認証登録されています。

詳しい調査データがないので正確なことはわかりませんが、認証組織の多くは「認証維持」が主な目的となっていて、経営のツールとして有効に利用できている組織は少ないように思われます。これは、当初のISO9001の目的が「製品の品質管理や品質保証」であり、「取引先からの要請」によって、どちらかというと「受身的に」認証取得したという経緯が影響しているのではないかと思われます。「たかがISO、認証維持できていればいい」というのが組織のホンネかもしれませんが、認証維持のために多大な労力とコストを要していますので、費用対効果の点ではもったいない気がします。

単に認証維持だけを目的とするのではなく、QMSのしくみを経営の基本ツールとして有効活用することで、クオリティの高い組織を実現する、そのお手伝いをするというのが「QMS経営研究所Ⓡ」の基本コンセプトです。

まだまだ世の中的に確立された手法があるわけではありませんので、研究所として皆様と一緒に研究しながら、作り上げてゆきたいと考えています。

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